山梨県内倒産、8月負債総額4.3倍 件数1ケタ台にとどまる
東京商工リサーチ甲府支店がまとめた8月の山梨県内の倒産状況(負債額1000万円以上)によると、負債総額は前年同月比4.3倍の34億1000万円だった。負債31億円の大型倒産が1件発生したのが響いた。倒産件数は3件と22カ月連続で1ケタ台にとどまった。件数は沈静化しているが同支店は、円高の進行で倒産が増勢に転じる懸念があるとしている。
8月の大型倒産は中央市の金属部品プレス加工会社で、運転資金不足が倒産の原因。残る2件はそれぞれ1億円台で、測量・土木設計業と日用雑貨卸。いずれも販売不振が原因だった。
件数が1ケタにとどまっている点について同支店は、製造業が東日本大震災以降、サプライチェーンの回復で生産が持ち直したためと説明。今後の見通しについては、円高など景気の先行き不透明感が残る中、厳しい資金繰りを余儀なくされ、収益改善の遅れる中小企業の倒産が増加する可能性があるとみている。
2011年09月06日 日本経済新聞
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