7月の消費支出2.1%減 自動車購入落ち込む
総務省が30日発表した7月の家計調査速報によると、2人以上の世帯の消費支出は28万46円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比2.1%減少した。昨年9月で終了したエコカー補助金の反動で自動車購入が落ち込んだのが主因。一方、円高や自粛ムードの緩みで海外パック旅行が伸びた。同省は「消費は下げ止まりつつある」と判断した。
消費者物価指数の基準改定の影響で、2月がプラスに転じたため、前年同月を下回るのは5カ月連続。自動車購入のほか、ガソリンの消費を控える動きも出て、自動車関係だけで実質消費支出を2.16ポイント押し下げた。
一方、政策変更などに伴う駆け込み需要が消費を押し上げた。7月末で終了した住宅版エコポイントの影響で、窓枠に使うアルミサッシなど「設備修繕・維持」が35%伸びた。地上デジタル放送への移行で、テレビなど教養娯楽用耐久財も53%伸びた。
また節電対応で発光ダイオード(LED)照明や遮熱性の高いカーテンといった室内装飾品の消費も増えた。
2011年08月30日 日本経済新聞
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