東京都/都内避難者向けに建設技術講習/建機操作資格取得など就業支援
東京都産業労働局は、都内に避難している東日本大震災の被災者を対象に、建設関連の就業支援を開始する。震災で失職した避難者の自立を促すとともに、人手不足などで思うように進まない被災地のがれき処理や仮設住宅整備を後押しする狙い。車両系建設機械の操作資格(120人分)と、建築関係の基礎技術(60人分)を取得・習得できるよう、産業労働局が委託した民間機関でそれぞれ講習を行う。いずれも交通費や食費などを除く参加者の必要経費は都が全額負担する。
車両系建設機械の操作資格の取得支援は、コマツ教習所東京センター(八王子市)に委託して実施。講習は6回(定員各20人)に分けて行う計画で、初回募集は22日から9月5日まで行う。ショベルカーやブルドーザーなど5種類の操作資格を取得できるようにする。1回当たりの講習期間は19日間(うち休講4日間)を予定している。
建築関係の基礎技術の習得支援は、東京土建技術研修センター(豊島区)に委託して実施。講習は3回(定員各20人)に分けて行う計画で、初回募集を26日まで受け付ける。基礎知識の解説をはじめ、玉掛けや丸のこの取り扱いなど5種類の資格も取得できるようにする。1回当たりの講習期間は9日間(うち休講1日)を予定している。
都が主催した避難者向けの合同就職面接の会場で4~5月に行われたアンケートによると、回答者(約240人)の大半が「今すぐにでも働きたい」と答えた。希望する就職場所については、約半数が「首都圏」、約3割が「故郷」と回答したという。産業労働局は、被災者のこうした意向を踏まえ今回の計画を実施。緊急対策として位置付けているが、避難者のニーズがあれば来年度以降も継続する。詳細は産業労働局雇用就業部能力開発課(電話03・5320・4713)へ。
2011年08月22日 日刊建築工業新聞
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