気になるIT用語 クラウド
何度聞いても分かったような、分からないような気分にさせられる「クラウド」。当初はビジネス向けサービスがメインだったが、音楽や写真、書類などを管理する個人向けのものが相次いで始まり、どんどん身近になってきている。そろそろ、クラウド(雲)のようにもやもやした気持ちを“雲散霧消”させても良い頃だ。
実は個人利用者にとってそんなに難しいものではない。広義でいえば、「レンタル・コンピューターの遠隔操作サービス」くらいに理解してもいいのではないだろうか。借りたコンピューター(サーバーと呼ばれる)は遠隔地にあり、それを手元のパソコンからインターネット経由で操るイメージだ。
例えば、今年3月に米アマゾンが始めた「アマゾン・クラウド・ドライブ」は、自分のCDラックをサーバーに預けるサービスといえる。利用者は事前に音楽をアップロードしておけば、このサービスにアクセスするだけで、CDラックの前に立ったも同然。クリック1つで好きな音楽を聴くことができる。
“キモ”はこの一連の作業がどの電子端末からでもできることだ。自宅のパソコンだけでなく、会社のパソコン、友人のパソコンでも構わない。スマートフォンでもできる。
「CD(音楽データ)はどこにあるのか」というと、それは米アマゾンが管理するサーバーの中にある。CDデッキの一部も同じ場所にあり、まさに“遠隔操作”する。便利なだけでなく、自分のコンピューターの容量を使わないから経済的でもある。
この説明のCDをビジネス文書や取引先住所録に、CDデッキを経理ソフトやメール配信ソフトに置き換えて考えれば、会社にとっても大変有益なものであることが分かるだろう。
2011年08月18日 産経ニュース
最適な税理士が見つかる!
T-SHIEN税理士マッチング
依頼したい税理士業務と希望金額を入力し、匿名で全国の税理士事務所から見積を集めることができるシステムです。送られてきた見積の中から、最適な税理士を選ぶことができます。