6月の景気動向指数、3カ月連続で上昇 基調判断を上方修正
内閣府が5日発表した6月の景気動向指数(CI、2005年=100、速報)は、景気の現状を示す一致指数が前月比2.5ポイント上昇の108.6となり、3カ月連続で上昇した。指数としては過去最大。先月に続き、生産関連や雇用、消費、流通など全ての系列でプラスとなった。サプライチェーン(供給網)の復旧により機械工業の生産が回復したほか、所定外労働時間指数や有効求人倍率といった雇用面も上昇に寄与した。
先行指数は3.8ポイント上昇の103.2だった。先月に記録した過去最大の上げ幅を上回った。
基調判断については前月までのただし書きをなくし「改善を示している」のみの表現に変更、上方修正した。先月は「ただし、東日本大震災の影響により、CI一致指数の3カ月後方移動平均の前月差がマイナスとなっている」と付記していた。
判断の上方修正は景気の方向性が東日本大震災前の2月と同様の上向きになっていることや、CI一致指数や3カ月後方移動平均の前月差が大幅に上昇していることが理由。
一方、生産指数が2月と比べてマイナスであることなどから「東日本大震災前の状態に戻ったとはいえない」との認識を示した。
景気に数カ月遅れる遅行指数は、0.3ポイント低下の90.1だった。
2011年08月05日 日本経済新聞

最適な税理士が見つかる!
T-SHIEN税理士マッチング
依頼したい税理士業務と希望金額を入力し、匿名で全国の税理士事務所から見積を集めることができるシステムです。送られてきた見積の中から、最適な税理士を選ぶことができます。