国交省/大手から中小へ、「技術マッチング」業務開始/登録15件をDB化
国土交通省は1日、大手建設会社などの保有技術を中小企業が活用する機会を創出する「技術マッチング」を開始した。7月末までに応募のあった登録技術15件をデータベース(DB)化し、専用サイト(http://www.yoi-kensetsu.com/match/b)で公開。土木・建築の施工技術だけでなく、現場の安全対策といった管理支援ツールなどもある。
技術マッチングなど「ノウハウ・技術移転支援事業」に関する一連の業務は、建設業振興基金内に置くノウハウ・技術支援センター(電話03・5473・4572)が担当する。DB上の技術紹介のページでは登録企業名は原則公表していない。登録技術を活用したい企業は、技術を登録した企業とのコンタクトを希望するメールを送信し、同センターが送信内容を確認した上で、利用希望者に登録企業を紹介する流れとなる。技術の取得・使用(ライセンスフィーや資機材の販売価格など)に関する交渉は利用希望者と登録企業が直接行う。必要に応じて同センターが弁護士による契約内容の確認などの支援を実施する。センターの利用は無料。
登録技術は▽コスト縮減▽工期短縮▽品質向上▽安全・安心▽環境・エネルギー▽リニューアル・リノベーション▽情報化技術▽耐震補強▽モニタリング▽その他(技術商品の販売、実験施設利用)-の10テーマ(重複あり)で分類。利用者は関心のあるテーマごとに閲覧できる。
技術の登録は随時受け付けている。今回登録された15件の技術は次の通り。▽鋼製パネル式仮締切工法▽格子型ブロック耐震壁工法▽レーザーノンスリップ工法▽クリーンコンポ手術室▽ハトコット(建物屋上部の通称「ハト小屋」をユニット化)▽工事用床開口部補強筋セルボン工法▽TPナット鉄筋▽マルチジェット工法▽ソフトコアリングC+(コンクリート構造物の小径コアを精度よく測定)▽ドライ工法(潜らずに水中構造物を補修可能)▽エコジオ工法(自然素材の砕石使用の環境配慮型地盤改良)▽北誠スーパーウッドテクノ工法(ブロックによる組立施工)▽現場力シリーズ(建設現場の労災を低減させる自己判定システム)▽つるしん坊メッシュ(心理学的要素を反映したデザインの安全標識)▽原位置鉄粉混合・DIM工法。
2011年08月02日 日刊建築工業新聞
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