ジュリア・ロバーツの化粧品広告が「修正しすぎ」で使用差し止めに

（ＣＮＮ）　英国で俳優のジュリア・ロバーツやスーパーモデルのクリスティ・ターリントンを起用した化粧品の広告に対し、使用差し止め命令が出された。理由は写真の修正のしすぎだという。

英広告基準局（ＡＳＡ）はジョー・スウィンソン下院議員からの訴えを受けて、ロレアル傘下の化粧品ブランド「メイベリン」と「ランコム」のファンデーションの広告について審査、雑誌掲載を認めないとする決定を下した。

ロレアルは問題の広告写真がデジタル的に処理され、修正されていたことを認めているが、その一方でファンデーションを使った際の効果を「正確に表している」と主張している。

だがＡＳＡはこれらの広告は誤解を招く可能性があり、しわやしみを隠すという製品の効能を誇張していたと判断した。

ちなみにスウィンソン議員は以前から、ファッションや広告における「非現実的な」写真や映像の使用に反対してきたことで知られる人物だ。

「非の打ちどころのない肌や非常にスリムな身体の写真は出回っているが、どれも現実離れしている。４人に１人が自分の身体に不満を持っていると言われる。この手の理想像を描いた写真が私たちの美に対する概念をゆがめているという事実に、今こそ向き合うべきではないか」とスウィンソン議員は主張している。

2011年07月29日 CNN