P・カルダン社元社長の妻有罪 11億円脱税で地裁判決
フランスのブランド「ピエール・カルダン」の元日本代理店社長、武田正彦氏の遺産の一部を申告せず、相続税約11億円を免れたとして、相続税法違反の罪に問われた妻子5人の判決で、横浜地裁は28日、妻、敦子被告(75)に懲役2年6月、執行猶予4年、罰金1億3千万円(求刑懲役2年6月、罰金1億5千万円)を言い渡した。
子供4人はそれぞれ懲役1年6月、執行猶予3年、罰金4千万円(同懲役1年6月、罰金5千万円)とした。
朝山芳史裁判長は判決理由で「脱税額は多額で強い非難を免れないが、信頼していた正彦氏の『日本に持ち込むことなく海外で使うように』との指示に従った犯行で、自ら発案していない」などと述べた。
判決によると、5被告は遺産のうち、スイスの資産約26億円相当を除いて2007年12月に税務申告し、相続税計約11億7千万円を免れた。
敦子被告は広島県呉市の学校法人「呉武田学園」の理事を務めていた。
2011年07月29日 日本経済新聞
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