愛媛銀、農林水産業者の加工品開発・販売支援
愛媛銀行は今月から、農林漁業者による農林水産物加工品の開発や販路開拓を支援する事業を始める。愛媛県内の農林漁業者から加工品に関する様々な相談を受け付け、担当行員が政府認定を持つ専門家らとチームを結成し課題の解決にあたる。商工業だけでなく農林水産業の活性化を支援し、1次産業関連の新規顧客を獲得する狙いだ。
同行で営業政策を企画立案する営業統括部と商品開発や販路開拓などの分野で主に取引先の中小メーカーを支援する行内組織「感性価値創造推進室」の行員計4人が担当する。農林水産省から「6次産業総合推進委託事業」の事業委託を受けた。
加工品開発などに関する専門知識を持つと農林水産省が認定した「6次産業化プランナー」、愛媛県の農業普及員、同県20市町の農林漁業関係部署の職員らと案件ごとにチームを設ける。
農林漁業者のニーズを聞きとり、具体的な加工方法や施設が必要な場合の資金調達、加工食品を県内外に販売するための戦略などについてチーム内で知恵を出し合う。
商品の販路を開拓するため、同事業にかかわる農林漁業者だけが出展する専門商談会を来春にも松山市内で開催する。県内小売業者のほか、県外の百貨店・スーパーのバイヤーも招く予定だ。農林漁業者の意識を高め、「売れる商品づくり」などをテーマに経営セミナーを開催する計画だ。
国内の農林漁業者の所得は漸減傾向にある。農林漁業者自らが付加価値がある加工品開発に取り組む必要があるが、「十分ではない」(中国四国農政局)のが現状だ。
愛媛銀は2006年に国内銀初の第1次産業向けファンドを設立するなど1次産業を重視している。3月末の1次産業向け貸出残高は87億円。
2011年07月27日 日本経済新聞

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