アフリカが浮上で欧米後退、東京は2位 世界生計費ランキング
ニューヨーク(CNNMoney) コンサルティング会社の米マーサーが発表した2011年の世界生計費ランキングによると、海外駐在員にとって世界で最も生活費が高くつく都市はアフリカ東部アンゴラの首都ルアンダだった。東京はルアンダに次いで2位、大阪は6位にランク入りした。
ランキングはマーサーが毎年発表しているもので、海外駐在員が生活するうえでかかる住居費、コーヒー、食品、衣類などの価格や交通費などについて、世界の主要214都市を比較した。
その結果、ルアンダは2年連続で首位に立ち、2位は常にランキング上位の東京、続いてアフリカ西部チャドの首都ヌジャメナ、モスクワ、ジュネーブの順に生計費が高かった。
ルアンダの物価はCD1枚が米ドル換算で28ドル(約2200円)、クラブサンドイッチとソーダで約20ドルなど。安全な住宅の供給が限られる事情から、駐在員の賃料は今年に入って過去最高に跳ね上がった。寝室2部屋の高級物件を家具なしで借りた場合の平均月額家賃はルアンダが7000ドル(約55万円)、東京が4842ドル(約38万円)、ニューヨークは4300ドル(約34万円)となっている。
今年は米国や欧州の都市が軒並み順位を下げる一方で、アフリカとアジアの都市が上昇する傾向が見られた。これには政情不安、自然災害、石油価格の高騰といった要因が絡むほか、ニューヨークを基準として各国の生計費を比較しているため、為替レートの変動にも大きく左右される。サンパウロはブラジルの通貨が対ドルで上昇したため、ランキング11位から10位に浮上した。
ニューヨークは米国の中では引き続きトップだが、住居費が下がり続けているため世界ランキングでの順位は5つ下げて32位に後退。米国2位のロサンゼルスは順位を22下げて77位となった。
一方、最も生計費が安かったのはパキスタンのカラチだった。これは、治安上の理由から企業がカラチに駐在員を派遣する需要が後退し、手頃な物件が見つけやすくなったことによる。
次いで中米ニカラグアの首都マナグア、南米ボリビアの政府所在地ラパス、アフリカ東部エチオピアの首都アディスアベバ、キルギスの首都ビシケクの順に生計費が安かった。
2011年07月13日 CNN
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