山梨県内の倒産、11年上期の負債総額73%増 件数は29件
東京商工リサーチ甲府支店がまとめた2011年上期(1~6月)の山梨県の倒産状況によると、負債総額は前年同期比73%増の81億4000万円だった。大幅増だが、過去10年でみれば前年同期に次いで2番目に低い。件数は29件と前年同期から4件減り、過去10年で最少だった。
同支店は緊急保証制度など国の政策支援効果が出たうえ、景気の持ち直しも寄与したと分析している。負債総額5億円以上の大型倒産は4件と、前年同期の3件に続き少なかった。業種別では建設が9件と最多。国の公共事業前倒し発注効果が薄れ始めたという。
下期は東日本大震災の影響が予想される。旅館・ホテル業が外国人観光客の大幅減少で、苦境に陥っており夏場の集客も不透明。建設業も公共工事が復興予算への重点配分で被災地以外の工事は減るといわれる。同支店は、体力の乏しい小規模・零細企業を中心に倒産件数は緩やかに増勢をたどるとしている。
2011年07月05日 日本経済新聞
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