香港IPO、11年は約100社 会計大手デロイトが活況予測
大手会計事務所のデロイトは29日、2011年通年の香港での新規株式公開(IPO)が約100社に達するとの見通しを明らかにした。昨年の95社を上回る。IPOによる調達金額は超大型案件がないため、昨年の実績を1割強下回る約4000億香港ドル(約4兆1600億円)となりそうだが、初の人民元建て株式など、引き続き活況を見込んでいる。
デロイトの集計によると、上半期の香港でのIPOは計33社で、調達金額は1822億香港ドル。足元の株価低迷で上場計画の変更が相次いでいるが、上半期の調達金額としては過去10年で最も多い。
下半期には人民元建ての株式や事業の一部を分離する信託方式など新しい種類の上場案件の登場も見込まれる。プラダやサムソナイトのような、海外企業の香港上場も増え、通年で約15社にのぼるとみている。
香港は昨年、一昨年とIPOによる調達金額が世界最高だった。昨年は4490億香港ドルだったが、昨年10月に上場した米保険大手AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)のアジア部門、AIAグループだけで1590億香港ドルを調達したため、全体を押し上げた。
2011年06月30日 日本経済新聞
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