扇風機出火、半数が20年以上使用 東京消防庁が注意喚起
古い扇風機の使用には注意して――。東京消防庁が過去5年間に扇風機から出火した火災を分析したところ、使用年数が判明した扇風機のうち、20年以上使用していたものが半数以上にのぼることが29日、分かった。
同庁によると、2006~10年に扇風機から出火した火災は計34件。使用年数が分かった18件のうち、20年以上使用していたものは10件(55.6%)だった。07年には足立区の民家で37年使用していた扇風機から出火し、高齢の夫婦が死亡した。
20年以上使用した扇風機火災の出火場所は、コンデンサー6件、モーター2件。長年使用したことによる絶縁劣化などが原因とみられる。
同庁の担当者は「今年は節電対策で扇風機を使う機会が多くなることが予想され、特に注意が必要」としたうえで「異音がしたり、焦げくさい臭いがしたりする場合は、使用をやめて修理を依頼してほしい」と呼びかけている。
2011年06月30日 日本経済新聞
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