「不燃木材」、10社中9社で性能不足 国交省
国土交通省は29日、燃えにくい建築資材として大臣認定を受けた「不燃木材」について、10社の10製品をサンプル調査した結果、9社の性能が不足していたと発表した。飲食店や学校、住宅など計344棟で使われており、建築基準法の防火基準に適合しない状況で使用されている場合は、改修が必要になる。
不燃木材は、建物内部の火災拡大や煙の発生を20分間、抑制する性能が求められる。内装材などに使われている。
同省によると、性能不足が見つかったのは奈良県桜井市の「ヨコタニ」や京都市中京区の「アドコスミック」など9社の製品で、同省が燃焼実験をしたところ、基準を満たさずに8製品が燃え、1製品は裏側まで亀裂が入った。
木材に不燃性能を持たせる薬剤の注入不足が原因とみられ、メーカー側は「品質管理に問題があった」「計器の不良で仕様通りにできなかった」などと弁明しているという。不燃木材の大臣認定は約30社が受けている。
2011年06月29日 日本経済新聞
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