高砂熱学が1億円所得隠し 国税局、使途秘匿金と認定
高砂熱学工業(東京・千代田)が東京国税局の税務調査を受け、2010年3月期までの5年間に約1億円の所得隠しを指摘されていたことが29日、分かった。下請け業者から渡った裏金の一部が使途秘匿金と認定され、制裁課税を含めた追徴税額は数千万円になったとみられる。
関係者によると、同社の下請け業者が工事費を水増しする手法で裏金を捻出し、同社に還流。同社は裏金の一部について支出先を明らかにせず、国税当局は使途秘匿金と認定したもようだ。通常の法人税に加え40%の制裁課税を課し、重加算税を含めた追徴税額は数千万円とみられる。
民間信用調査会社などによると、高砂熱学工業は1923年設立。ビルの空調工事などを手掛け、10年3月期の売り上げは1887億円だった。同社は「税務調査の内容については答えられない」としている。
2011年06月29日 日本経済新聞
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