みちのく銀、農業融資を強化 鹿児島銀からシステム導入
みちのく銀行は2013年度をめどに、鹿児島銀行が開発した融資・営業支援システムを導入する。企業への融資状況や商談仲介先の候補といった情報を、現場から本部役員まで共有できる。顧客との関係強化に加えて、融資審査などでの迅速な意思決定を通じ、特に食・農業分野での融資拡大に生かす。
導入するシステムは鹿児島銀が開発した「KeyMan(キーマン)」が原型。他の地方銀行にも参加を呼び掛け、十八銀行(長崎市)や山梨中央銀行との「共同利用型キーマン」に発展した。
みちのく銀はこのほど共同利用型キーマン導入で鹿児島銀側と合意し、近く正式に契約する。行員研修などに2年かけて準備する。
キーマンを使うと、例えば融資先から「販路開拓に協力してほしい」と頼まれた場合、他支店の取引先から買い手候補を素早く探して紹介できる。各種ローンの説明や融資などの決裁もスムーズに進むという。
杉本康雄みちのく銀頭取は「提案力を高めて新規顧客を開拓するとともに、低金利競争に頼らない営業を目指す」と語った。みちのく銀は基幹システムを肥後銀行、山陰合同銀行と共同化する一方、東北・北海道ではATM提携を拡大している。業務効率化や顧客の利便性向上のため、今後も青森県外の地銀と積極的に連携していく方針だ。
2011年06月17日 日本経済新聞
最適な税理士が見つかる!
T-SHIEN税理士マッチング
依頼したい税理士業務と希望金額を入力し、匿名で全国の税理士事務所から見積を集めることができるシステムです。送られてきた見積の中から、最適な税理士を選ぶことができます。