エフオーアイ元株主ら、「粉飾見逃し」賠償求め提訴
東京証券取引所マザーズを上場廃止となった半導体製造装置メーカー「エフオーアイ」(相模原市、破産手続き中)の粉飾決算事件を巡り、ずさんな監査で粉飾を見逃したとして、同社の元株主らが15日、同社監査役や公認会計士らを相手取り、総額約2億2千万円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こした。
訴えたのは個人125人と法人2社。被告はエフオーアイの監査役3人と、会計監査人だった公認会計士4人。原告側は「不正な会計処理の兆候があったのに、徹底的な調査を行わなかった過失がある」としている。弁護団は、被告を監査手続きに携わった計7人に限定し、迅速な被害回復を目指すとしている。
同社を巡っては、別の被害株主弁護団が2010年9月、引受証券会社や東証などを相手取った損害賠償訴訟を東京地裁に起こし、係争中。
エフオーアイは09年11月に上場したが、昨年5月の証券取引等監視委員会による強制調査で巨額の粉飾決算が発覚、翌6月に上場廃止となった。
2011年06月16日 日本経済新聞
最適な税理士が見つかる!
T-SHIEN税理士マッチング
依頼したい税理士業務と希望金額を入力し、匿名で全国の税理士事務所から見積を集めることができるシステムです。送られてきた見積の中から、最適な税理士を選ぶことができます。