宮城県石巻市/復興市民アンケート結果/被災者の6割以上が転出望まず
宮城県石巻市が実施した「都市基盤復興に対する市民アンケート」の結果、6割以上の市民が他地域への転出を望んでいないことが分かった。被災前の場所(自宅)に住み続けたいとの回答は43%で、被災前と同じ地域での居住希望者は21%。一方、津波で家屋が流失した市民の5割以上が、他地域への移転を希望している。
アンケートは5月1~15日に実施。有効回答数は9806件。集計結果は、市が12月までに策定する復興基本計画に反映する。住居の被害状況をみると、全壊30%、半壊14%、流失10%、床上浸水16%など。住居の今後の扱いでは、持ち家を修繕し住み続けるとの回答が43%と多く、「持ち家を新築する」も15%に上った。
家屋が流失・全壊した市民のうち、被災前の場所にとどまりたいとする回答は、10~20歳代が21・1%と最も少なく、60歳代が33・7%と最も多かった。地域別では、雄勝地域の住民の6割以上が他地域への転出を望んでいるのに対し、牡鹿地域では7割以上の住民が従来と同じ場所・地域での居住を希望するなど、地域ごとの温度差も浮き彫りになった。
家屋が流出・全壊するなどの被害が出た地域に今後、必要だと思われる防災体制では、避難路や堤防・防潮堤整備の必要性を指摘する声が多く上がった。
2011年06月08日 日刊建築工業新聞
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