有機ELパネル、大画面化容易に 東大などが新技術
東京大学の須賀唯知教授らは、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネルの製造に利用できる新技術を開発した。パネルに使うガラス板の貼り合わせを低コストでできる。大画面化も容易になるとみて、3年以内の実用化を目指す。研究内容は31日から米国で開く実装の国際会議ECTCで発表する。
開発には太陽誘電とディスプレー製造装置メーカーのランテクニカルサービス(東京・渋谷)、半導体製造装置メーカーのボンドテック(京都府宇治市)も参加した。
有機ELパネルは2枚のガラス板の間に発光する有機材料を挟み、ガラス板の端を密閉する必要がある。ただ、大画面になるとガラス板がゆがんだりして密閉しにくく、大画面テレビなど量産技術ができなかった。新技術はガラス板を安価に密閉できるようにする。
具体的にはガラス板などのセラミックスの表面をアルゴンイオンという粒子を当てて平たんにし、室温ですきまなく貼り合わせるようにする。
有機ELは液晶に比べ動画などの表示に優れ、スマートフォン(高機能携帯電話)の画面で実用化が始まる。ただ、テレビなどの大画面では課題があり、新技術は普及を後押しできるとみる。
2011年05月30日 日本経済新聞
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