米クライスラー、公的資金6千億円を6年前倒しで完済
経営再建中の米自動車大手クライスラーは24日、米国やカナダ政府から借り入れていた公的資金計約76億ドル(約6200億円)を予定よりも6年早い、約2年で全額返済したと発表した。
クライスラーは2009年4月に経営破綻し、イタリア自動車大手フィアットの傘下で再建を進めてきたが、公的資金の完済で完全復活に向けて大きな一歩を踏み出した。オバマ米大統領は「今回の返済は、クライスラーや米自動車産業にとって重要な転換点となる」との声明を発表した。
フィアットは今後、出資比率を現在の30%から50%超まで引き上げ、両社一体でのグループ運営を目指す考えだ。
クライスラーは10年決算では営業黒字を計上したが、公的資金の利払い負担がかさみ純損益では赤字となるなど再建の重荷になっていた
2011年05月25日 産経ニュース
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