10年の実質消費支出、0.3%増 テレビ購入などで3年ぶりプラス
総務省が15日発表した2010年の家計調査によると、2人以上の世帯の10年の1カ月平均消費支出は1世帯当たり29万244円で、物価変動を除いた実質で前年比0.3%増となった。プラスは3年ぶり。家電エコポイント制度によりテレビの購入が増えたほか、エコカー補助金制度を利用した自動車の購入が進んだことなど、政策効果が消費を促した。08年秋のリーマン・ショック以降、大きく落ち込んだ個人所得に下げ止まりの動きが出てきたことなども寄与した。
テレビは4月の省エネ基準改定、12月の付与ポイント数の変更と2度に渡って制度が変更されたことに伴い、駆け込み需要が出た。さらに自動車や、夏の猛暑を受けて購入が相次いだエアコンなど、耐久財関連が2010年の消費を支えた。
個人所得の改善も購買意欲を高めた。2人以上の世帯での勤労者世帯の1世帯当たり実収入の10年平均は52万692円で、実質で前年比1.3%増だった。企業業績の回復でボーナスが増えたことに加え、子ども手当の支給などもプラスに寄与し、3年ぶりにプラスに転じた。
同省はあわせて2010年10~12月期の消費支出の平均値も公表した。2人以上の世帯の1カ月当たりの消費支出は29万9550円となり、前年同期比で実質1.5%減と2四半期ぶりに減少した。
2011年02月15日 日本経済新聞
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