大阪の中小、事業継続計画7.6%が策定 市信金調べ
大阪市信用金庫は10日、4月4~8日に実施した中小企業の事業継続計画(BCP)策定状況に関する調査結果を発表した。BCPを策定している企業は全体の7.6%だった。2009年7月の前回調査から4.5ポイント上昇したが、依然1割未満にとどまった。ただ、未策定の企業の32.9%は「今後策定したい」としており、東日本大震災を契機にBCPへの関心が高まっていることを示した。
様々な経営課題のなかで災害対策が「最重要課題」と認識する企業は46.7%で、前回調査の30.5%から大幅に増えた。自社の事業を阻害すると想定される災害の種類(複数回答)でも地震(85.6%)が火災(74.5%)を上回った。
BCPを策定済みの企業の割合は、50人以上の企業で32.2%なのに対し10人未満では4.0%と、規模別の差が大きかった。未策定の企業に聞いた理由(複数回答)では、「策定方法がわからない」が最多(44.4%)で、「必要を感じない」(43.1%)、「忙しくて手が回らない」(40.7%)が続いた。
中小企業庁では中小企業向けのBCP策定指針をホームページに公開している。大阪市信金は「BCP策定は、自社の経営課題の発見にもつながる」として、取引先に策定を促す考えという。
大阪府内の取引先1420社に調査し、有効回答率は96.7%だった。
2011年05月11日 日本経済新聞
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