液状化で特損97億円、オリエンタルランド(注目の決算)
オリエンタルランド(OLC)が6日発表した2011年3月期連結決算は、純利益が前の期比10%減の229億円だった。減益は08年3月期以来3期ぶり。東日本大震災による施設の損傷や電力不足の影響で、東京ディズニーランド(TDL)などを休園したことが響いた。液状化した駐車場の修繕費用など震災による損失額97億円を特別損失として計上した。
売上高は4%減の3561億円だった。ハロウィーンやクリスマスの時期のイベントを強化したことが奏功し入園者数を計画以上に伸ばしていたが、震災後に収入が急激に悪化した。仕入れや人件費のコスト削減を進めたことで、営業利益は28%増の536億円、経常利益は30%増の528億円を確保し、いずれも過去最高となった。
期末配当は1株当たり50円(従来予想は55円)とし、年間配当を前の期と同額の100円を維持した。
同日発表予定だった12年3月期の業績予想は,震災の影響を精査するために見送った。決算会見した高橋渉執行役員は足元の客足について「天候不順などもあり、大型連休中は前年実績をやや下回っている」と述べた。
2011年05月06日 日本経済新聞
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