起業アイデアや最先端研究、7教員を表彰 千葉大がコンペ
千葉大学は26日、教員や学生らの起業アイデアや先端研究を表彰する「なのはなコンペ2011」の受賞者を発表した。教員対象の起業部門では36件の応募があり、酵素を使ったがん治療薬の開発を手掛ける坂根郁夫教授など7人が受賞した。
コンペは双葉電子記念財団と千葉銀行が資金援助している。今年度は7人に助成金総額1300万円を提供。坂根教授は酵素を用いたがんや糖尿病の治療薬の実用化に向け、製薬会社などとの共同研究を進める。
また、レーザーで森林の炭素吸収量を算出するシステムを考案した加藤顕助教は、炭素吸収量を保証する調査会社の立ち上げを検討中。森林整備で見込める二酸化炭素(CO2)の吸収分を、環境省の定める「オフセット・クレジット制度」を通じ、企業に販売できるようにする。
このほか学生部門では、捕食性カメムシを使った農法の提案者ら6人が選ばれた。
2011年04月27日 日本経済新聞
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