札幌市、オフィスを無償貸与 被災地・首都圏企業に
札幌市は22日から東日本大震災で被災した企業や、計画停電による影響で首都圏から一時退避する企業向けに、市の施設をオフィスとして無償貸与する。期間は半年間。市に専任窓口「企業サポートデスク」を設置し、6月30日まで受け付ける。窓口では市の施設以外の空きオフィスや宿泊施設も紹介し、移転してくる従業員の配偶者などの就労相談にも応じる。
市が貸し出すのはIT技術関連の事業者向けの「エレクトロニクスセンター」(厚別区、5室)と、デザイン関連の事業者向けの「デジタル創造プラザ」(豊平区、3室)。半年の無償期間が経過すれば、月額賃料がそれぞれ10万2千~20万5千円、1万7千~5万8千円発生する。
さらに震災で売上高が20%以上減った市内の企業には、新たな融資制度を25日導入する。年1%の利率で5000万円まで提供する。建設業、観光業、食品関連業など幅広い業種に適用する。期限は今年度末とする。
上田文雄市長は21日の記者会見で「原子力発電所の事故による風評被害で、観光業などへの間接的な影響が長期化している。依然として厳しい状況だが、中小企業の皆さんには融資制度で乗り切ってほしい」と述べた。
2011年04月22日 日本経済新聞
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