福岡ひびき信金、中小のコンサル部署新設 北九州で地銀と対抗
福岡ひびき信用金庫(北九州市)は中小企業へのコンサルティング機能を強化する。社内で中小企業診断士の資格を保有する人材を集めた部署をこのほど新設、中小企業の経営改善などにあたる。山口フィナンシャルグループ(FG)が10月、「北九州銀行」を設立するなど、北九州地区では金融機関の競争が激しくなっていることから、利便性を高め、顧客の囲い込みをめざす。
「企業コンサルティング部」を4月に新設した。6人の部員中、4人が中小企業診断士の資格を持つ。中小企業の相談を受け、ビジネスマッチングや事業再生などの改善計画作りを担う。
これまで、中小企業の経営相談については、審査部や管理部で受け付けてきた。専任の部署を設けることで、企業の相談窓口や外部の公認会計士や税理士とのやりとりを一元化し、経営改善計画の作成や実行のスピードを向上する。同信金によると、コンサル専門の部署を持っている信用金庫は珍しいという。
北九州地区では山口FGによる北九州銀の設立に加え、福岡銀行や西日本シティ銀行も貸出額の拡大を目指して、中小企業への融資をテコ入れしている。地方銀行に比べて、規模が小さい信用金庫は金利引き下げなどでの競争力は限られる。福岡ひびき信金は経営相談や顧客同士のマッチングを充実させることで、中小企業の利便性を高めたい考えだ。
2011年04月21日 日本経済新聞
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