大阪の中小企業も7割以上が影響あり アンケートで判明
大阪府中小企業家同友会(大阪市)は19日、会員企業に対するアンケートで、東日本大震災が経営に影響すると答えた企業の割合が約72%に上ったと発表した。取引先の被災や物流の混乱で、原材料や部品の調達が難しくなっているところが多く、大阪の中小企業も震災のダメージを受けている実態が浮かび上がった。
震災の経営への影響が「ある」と答えた企業は44・66%、「今後ある」が27・66%、「ない」は5・93%。被災地域との取引は40・23%が「ある」と答えた。影響の内容は「物資不足」(29・50%)、「部品や資材などの調達難」(24・13%)などが多かった。
個別の回答では「電線やベニヤ板ほかいろいろなくなり、入ってこない。政府が被災地優先で止めているとか(聞くが)、関西に入る分まで止めるのは横暴」(内装業)、「顧客の80%が運送業のため、在庫の死守に奔走している」(石油販売業)、「東京の旅行代理店と取引があるが、仕事のキャンセルが始まっている」(製造業)といった切実な声が寄せられた。
会見した大阪府中小企業家同友会の堂上勝己代表理事は「震災の影響は日増しに大きくなっており、各企業にヒアリングして対策を講じたい」と話した。
アンケートは3月15日~今月6日、会員2860社を対象に実施。252社から回答を得た。
2011年04月19日 産経ニュース
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