「海ある限り必ず再起」三陸最大規模の水産会社
東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市の水産加工会社「阿部長商店」。社長の阿部泰浩さん(47)は「海があって魚がいる限り、やるしかない」と、従業員を解雇せず、秋ごろの稼働再開に向けて工場の修復を急いでいる。
震災当日、阿部さんは出張先の中国・上海にいた。テレビに映し出された光景に足がすくんだ。
会社は今月で創立50周年。従業員約800人を抱える三陸最大規模の会社に成長した。しかし、震災で従業員1人が犠牲となり、今も4人が行方不明のままだ。本社は壊滅し、九つある工場のうち八つが津波被害を受けた。
従業員の解雇も考えたが「また同じメンバーでやりたい」という強い気持ちで踏みとどまった。「優秀な人材の流出は町をだめにする。それを防ぐのも経営者の責務」と考えている。
2011年04月19日 産経ニュース
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