サトー「社員と会社の相談で定年決定」 65歳定年を撤廃
自動認識システムのサトー(6287)は11日、65歳を定年とする制度を撤廃し、社員と相談して定年時期を決める新制度を4月から導入したと発表した。国内の社員が対象で本人に働く意思があり健康であれば、職場が必要とする場合、年齢に上限を設けず雇用契約を1年単位で更新する。サトーはバーコードの印刷機とラベルを製造している。技術や事業に精通した人材の確保で競争力維持を目指す。
サトーでは60歳以降、給与は10%ずつ下がるしくみを導入している。65歳以上の社員に対しては65歳時点の給与水準を維持し、年金も同時に支給する。65歳を迎える社員は11年度で5人だが、12年度が7人、13年度が19人と増えることが分かっている。若手社員の幹部登用とあわせるため、65歳を過ぎた社員はいったん子会社の所属となり、同社からサトーグループ各社に派遣する仕組みにする。
2011年04月11日 日本経済新聞
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