「クリエイター集め、オリジナリティのサービスを」　面白法人「カヤック」代表

　初の第三者割当増資を実施した面白法人「カヤック」。柳澤大輔代表は産経新聞社のインタビューに「国内外のトップクリエイターを集め、今後もオリジナリティーのあるサービスを作っていきたい」と抱負を語った。主なやりとりは以下の通り。

－－増資の狙いは

「事業展開と人事採用のスピードを速めることです。今年も、ソーシャルゲームメーンでやっていくが、引受先には事業会社もあり、シナジー効果が期待できます」

－ネットサービス会社では優秀なエンジニアの獲得が難しくなっている

「エンジニア採用は重要です。ただ、カヤックの認知度は以前と比べて上がっており、見方によっては優位なところもあると思います。国内だけでなく海外からもウェブクリエイターを集め、オリジナリティーのあるサービスを作っていきたいです」

－京都支社開設の理由は

「東日本大震災の影響で、本社のある鎌倉は計画停電の対象となったこともありますが、西日本の優秀な人材を採用しやすくしたり、鎌倉と同じ日本の古都・京都で海外の人材を引っ張ってくる狙いもあります」

－態勢は

「現在は３人ですが、３０人態勢にするつもりです。うちには、海外に数カ月間、支社を設ける『旅する支社』という制度があり、これまではハワイやベトナムで実施してきました。京都支社はその予算で開設しました。当面、２年はやるつもりです」

－震災被災地への支援策も取っています

「ありがとう投稿サイト『ＴＨＡＮＫＳ』で特設サイト『ＴＨＡＮＫＳ　ｆｒｏｍ　ＪＡＰＡＮ』を公開しました。『ありがとう』メッセージが投稿される度に、カヤックが３９円を義援金として日本赤十字社に寄付する仕組みです。このほかにも、私たちにできることをしているつもりです。また、被災された方はもちろん、地方や海外の方のために住宅面でのサポートをして、受け入れ体制を整えていく予定です」

2011年04月08日 産経ニュース