ネット関連会社「カヤック」が初の第三者割当増資 3億5千万円
インターネットのサービス開発会社「カヤック」(神奈川県鎌倉市)は8日、計3億5千万円の第三者割当増資を実施したと発表した。引受先は、ネット広告会社「サイバーエージェント」(東京都渋谷区)など3社。カヤックは3社との資本業務提携を機に、ソーシャルゲーム事業や人事採用の加速・強化を進める。また、東日本大震災を受け、京都市内に京都支社を設置したことなども明らかにした。
カヤックによると、同社として初の第三者割当増資。新株を発行し、3社が取得した。払い込み期日は4月1日。増資額のうち1億7500万円は準備金にあて、残る同額を資本金にあてる。増資後の資本総額は約2億3500万円となった。
引受先は、ブログサービス「アメーバ」などを運営するサイバーエージェントのほか、ネット通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する「スタートトゥデイ」(千葉市)とベンチャーキャピタル「グロービス・キャピタル・パートナーズ」(東京都千代田区)。
カヤックは、国内外からの人事採用を強化する方針を打ち出していた。4月1日現在の従業員数は136人だが、増資を機に、年内に160人態勢を目指す。事業展開では、引受先となったサイバーエージェントとスタートトゥディの2社を含め、業務提携を積極的に行っていくという。
また、東日本大震災を受け、カヤック社は京都市内に京都支社を設置。震災による電力事情への対応や西日本での採用強化が狙い。当面、1~2年間設置する。さらに、震災の被災者採用を予定しており、海外などからの採用者も含め、住居面での援助を行う予定。
カヤックは平成10年、創業。ウェブサイトやモバイルコンテンツの企画・開発が主要事業。ソーシャルゲームやスマートフォンアプリの開発も行い、音声で交流するサイト「こえ部」などをリリースしている。
カヤックの柳澤大輔代表取締役は「国内外のウェブクリエイターを集め、オリジナリティーのあるサービスを作っていきたい。引受先とのシナジー効果も期待できる」と話している。
2011年04月08日 産経ニュース
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