中央住宅、マンションでEVのカーシェアリング導入
県内住宅大手ポラスグループの中央住宅(越谷市)は分譲マンションで電気自動車(EV)を使ったカーシェアリングを導入する。車を持たない人も近隣での買い物などに利用できるようにし、物件の魅力を高める。EVを所有している入居者が使える充電器も設置するほか電動アシスト自転車のレンタルも実施して、環境への取り組みのアピールにもつなげる。
まず戸田市内に今月完成するマンションと、越谷市内に3月に完成するマンションでEVを1台ずつ導入し、カーシェアリングを始める。三菱自動車のEV「i―MiEV(アイ・ミーブ)」を使用する。来年度は川口市内と越谷市内の2カ所の分譲マンションで導入を計画している。
車の管理には宅配ボックス大手のフルタイムシステム(東京・千代田)のシステムを採用する。事前に予約する必要がなく、駐車場に車があればすぐに使える仕組みが特徴。利用料金は15分200円で入会金や電気代は不要だ。利用は6時間を限度とし、買い物や家族の送迎など近隣での使用に限定する。
同社は車は使うものの使用頻度が少なく、所有するメリットが少ないと考える顧客が増えていると判断。気軽にカーシェアリングを利用できるようにすることで、物件の付加価値が向上するとみて導入に踏み切った。
i―MiEVはフル充電した際の走行距離が160キロメートル程度だが、遠出をしない近隣での利用には適しているうえ、同社の環境対策への活動をアピールする機会にもなるとみている。一般用入居者用にEV用充電器を6台分設置するほか、電動アシスト自転車のレンタルも実施する。
県内では駅に近い物件でも自動車がなければ不便なケースも多い。中央住宅は今後県内で建設する分譲マンションでは、積極的にEVカーシェアリングの導入を検討するとしており、県内でのEVの普及にもつながりそうだ。
2011年02月09日 日本経済新聞
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