京都市、被災地企業にオフィス・研究室を無償提供
京都市は大震災で被災した地域の企業に対し、オフィスや研究室を無償で貸し出す。下京区にある「京都高度技術研究所」内の貸しオフィスなどが対象で、週内にも募集を始める。電力供給の問題の長期化を受け、西日本への一時移転を希望する企業が増えていることに対応する。
京都高度技術研究所では現在、空いている7室を活用する。被災地の企業が利用を希望する場合、数カ月間、賃料を免除する方向で調整している。1カ月など短期利用にも応じる。電力の安定供給を重視するIT(情報技術)関連などの利用を見込む。
京都市は西京区の「京大桂ベンチャープラザ」や上京区の「クリエイション・コア京都御車」にある研究室も提供したい考え。今後、これらの施設を運営する中小企業基盤整備機構に協力を求める。
京都府も被災地にある企業の工場の誘致に向けて、事業資金の貸し出しなどの支援策を検討している。
2011年04月06日 日本経済新聞
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