2月の税収実績、前年比0.4%減 相続税が初の還付超過に
財務省が1日発表した2月の税収実績は、一般会計の合計が前年同月比0.4%減の3兆1998億円だった。2010年4月からの累計は9.9%増の29兆5806億円で、10年度予算(補正後)に対する進捗率は74.6%。財務省は、東日本大震災の発生を受け「2月末までは進捗状況が良かったが、最終的にどうなるかは予断を許さない状況」とみている。
項目別にみると、相続税は多額の還付金が発生し752億円の還付超過だった。相続税の還付超過は数字を遡れる1960年以降で初めて。財務省は「個別の納税者の事情は差し控える」としたが、武富士(会社更生手続き中)元専務の武井俊樹氏への贈与税課税取り消しを受けた約2000億円の還付が響いたとみられる。一方で、法人税は企業業績の持ち直しで19.2%増の8751億円。1月からの15歳以下の年少扶養控除廃止に伴い、所得税の源泉分は5188億円と5.2%増加した。
たばこ税は23.5%増の676億円。10月の増税後では初めて、4カ月ぶりに増加に転じた。
2011年04月01日 日本経済新聞
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