1月の貿易赤字は単月最大の3兆4966億円で初の3兆超え…18か月連続の赤字
財務省が16日発表した1月の貿易統計(速報)によると、全体の輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は3兆4966億円の赤字だった。18か月連続の赤字で、比較可能な1979年以降、単月の赤字額としては最大となった。円安によるエネルギーを始めとした輸入額の上昇に加え、最大の貿易相手国である中国向けの輸出が減少したことが響いた。
これまでの最大の赤字額は2022年8月の2兆8248億円だった。単月の貿易赤字が3兆円を超えるのは初めてだ。
1月の輸入額は前年同月比17・8%増の10兆478億円で、1月としては過去最大となった。エネルギーの輸入額が上昇し、豪州からの輸入が多い石炭がほぼ2倍となったほか、液化天然ガスも57・0%増えた。
アラブ首長国連邦(UAE)などからの原粗油は35・3%増だった。平均為替レートが前年同月よりも17円ほど円安に傾いたことが影響した。
輸出額は3・5%増の6兆5512億円。米国向けが多い自動車が14・9%増えたほか、パワーショベルなど建設用・鉱山用機械が22・5%増加した。メキシコ向けが多い鉱物性燃料は19・3%増えた。
一方、自動車用部品は13・7%減少。米国向けが大きく減った半導体製造装置は11・9%の減少だった。
国別では、対中国の貿易赤字が47・8%増の1兆4231億円に上った。中国は1月21日から旧正月の春節に入ったため、これを前に日本からの輸出が減少した。品目別では自動車や自動車用部品の輸出が5割以上減ったほか、半導体製造装置が27・6%減少した。
一方で中国からの輸入は灯油などの石油製品が10倍超と大幅に伸びたほか、スマートフォンなどの通信機も28・6%増加した。
出典:読売新聞社
2023年02月16日
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