食品輸出額、初の年1兆円に 牛肉や日本酒けん引―21年
2021年1~10月の農林水産物・食品の輸出額が、前年同期比28%増の9734億円に拡大したことが1日、分かった。これを受け21年の年間輸出額は、政府の当面の目標である1兆円に初めて到達することが確実となった。海外で人気の高い牛肉や日本酒などが輸出をけん引した。政府が近く公表する。
農林水産物の輸出拡大は、新型コロナウイルス感染症の影響が弱まり米国や中国などで外食需要が回復していることが要因。米国向けの牛肉や、米中両国向けのホタテが伸びた。日本酒に加え、海外の品評会で高い評価を得ているウイスキーの輸出も堅調に推移している。
農産物は、リンゴなど秋に収穫が最盛期を迎えるものが多く、輸出額は例年冬場に増加。また、クリスマスなどイベント向けにも輸出は増える傾向にある。政府関係者は「11月までに輸出額が1兆円を超えることは確実だ」との見方を示している。
一方、今年10月の輸出額は前年同月比14.9%増の1054億円と、単月としては過去最高を更新した。主な品目別では、ホタテが84億円、日本酒やウイスキーなど酒類は101億円だった。
政府は農林水産物・食品の輸出額について、当面は1兆円を目指した上で、25年に2兆円、30年に5兆円との目標を掲げている。20年の年間輸出額は9860億円と過去最高だったが、1兆円には届かなかった。
出典:時事通信社
2021年12月03日
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