土日は家族や恋人と…接待は敬遠 コロナで外食スタイル様変わり
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外食需要が様変わりしていることが、飲食店の来店データの分析で分かった。前年と比べてビジネス目的が減少する一方、家族や恋人との会食など個人目的の割合が増加。これに伴い、平日は客足が戻らないものの、土日は昨年同時期の8割程度まで回復。感染経路として家庭内感染が目立つ中、身近な人と飲食をともにする場所での感染防止策と、休日の3密(密閉・密集・密接)回避にも、改めて注意が向けられそうだ。
「今年はコロナ禍でも『晴れの日』の外食を楽しむ傾向が強いようです」
全国の飲食店に予約管理システムを提供する「テーブルチェック」(東京)の担当者はそう話す。
同社が21日にまとめたデータをもとに利用目的別の1店舗あたり来店件数をみると、「家族行事」や「デート」目的は緊急事態宣言後は徐々に回復し、11月には前年同期に比べてそれぞれ143%、142%に増加。「記念日」が目的の来店も117%に増えた。
一方、減少幅が激しかったのが接待などのビジネス目的だ。接待などが目的の11月の1店舗当たり来店件数は前年同期比では70%で、54%となった歓送迎会などが目的の来店と同様、大きく落ち込んだ。
通年でみても、家族行事や記念日、デートが前年の7割台で推移しているが、接待などは50%に減った。
ビジネスから個人へと利用目的が移るなかで、来店する曜日も変化している。
新型コロナの感染が拡大し始めた今年3月から11月までの1店舗あたりの来店件数を曜日別にみると、水曜は前年同期比69・5%だった一方、土曜の来店件数は82・3%にまで回復。日曜も79・2%で、曜日別では土曜に次ぐ回復率だった。同社担当者は「平日が多いビジネス目的の外食減少が影響している」と分析する。
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緊急事態宣言下の飲食店の状況も浮き彫りになった。昨年4、5月は常連客(来店回数5回以上)が占める割合はいずれも5%だったが、今年は4月が13%、5月が10%を占めた。同社のデータでは、常連客の比率が高い飲食店ほど、来店件数の回復も早い傾向だったという。(荒船清太)
出典:産経新聞社
2020年12月22日
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