コロナ禍ハロウィーン コスプレ店「売り上げボロボロ」
新型コロナウイルス禍の中で迎える初めてのハロウィーン。当日の31日は土曜で、商業的には絶好のタイミングなのに、各地のイベントは自粛気味だ。ハロウィーンが近づくと、例年なら仮装した人々でにぎわい始める大阪・ミナミの街も静かなままで、盛り上がりはいま一つのようだ。
コスプレ用の衣装を販売する大阪市西区のVFTQ(ビフテキ)では、9月の売り上げが前年同期と比べ、8割以上減った。主な客はミナミなどの「夜の店」の従業員。例年ならば、そろそろ一般客も増え始める時期だが、今年はさっぱりだという。
「一番良い日程なのに、売り上げはボロボロ」とオーナー石一(いしはじめ)さん(52)。「いつもなら飲食店やクラブはこぞってイベントを入れる時期だが、今年は個人で開く少人数のイベントばかりのようで、10月に入ってもまったく売り上げが伸びない」と肩を落とす。
ハロウィーンの時期は毎年、仮装した人でにぎわう大阪・ミナミの戎橋周辺。「人が集まることで感染者が出て、ミナミのイメージが悪くなることは絶対に避けたい」と、道頓堀商店会の北辻稔事務局長(69)は力を込める。
ハロウィーンの夜は、大挙して訪れた人がけんかを始めたり、会計前の酒類を飲み始めたり、店の前で吐くなどの「迷惑行為」が多発し、頭を悩ませてきた。今年は新型コロナの心配もあり、「正直、集まって欲しくない」とぽつり。
戎橋近くでコンビニを経営する道頓堀商店会副会長の進藤庄次さん(45)はハロウィーン当日の31日夜から翌朝にかけ、営業しないことを決めた。「集まってもらえるのはありがたいし、開けていればもうかるだろうが、クラスター(感染者集団)でも発生すればミナミは終わってしまう」
戎橋から南に伸びる戎橋筋商店街では、天井部分の開放や、アーケード内の消毒液の設置といった感染対策を徹底して当日に臨む。同商店街振興組合の菊地正吾理事長(44)は「主催者がいるイベントじゃないから中止にもできない。感染防止のためには集まるべきではないと思うが、商売する側からすれば、人に来てもらってお金を使ってもらいたいという考え方はある」と話す。
出典:朝日新聞社
2020年10月21日
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