高速道に物流中継拠点 長距離・長時間運転を抑制―国交省
国土交通省は、高速道路を利用するトレーラーが、途中で積み荷を交換できる中継拠点を整備する検討に入った。ドライバーの長距離・長時間運転を抑制する目的。移動範囲を小さくすることで新型コロナウイルスの感染拡大地域を訪れるリスクを減らす狙いもある。
トレーラーは、後部の荷台部分とそれをけん引する前部のヘッド部分を切り離すことが可能。切り離した荷台部分を取り換え、ヘッドにもう一度連結すれば、積み荷の交換が完了する。
中日本高速道路などは2018年、こうした方法で積み荷を受け渡す「中継輸送」の拠点として、「コネクトエリア浜松」(浜松市)を新東名高速道路浜松サービスエリア(SA)近くに整備した。
これにより、例えば関西から関東まで荷物を運ぶ場合、従来は往復で約1200キロの道のりを運転しなければならなかったが、同エリアで関東から来たドライバーと荷台部分を切り離して交換することで、半分の約600キロで済むようになった。車中泊も含めて往復2、3日かかっていたが、日帰りも可能になったという。
業界団体はこうした中継拠点を全国に拡大するよう要望。同省は、コロナ禍で物流需要が増大する中、より効率的な輸送が可能になり運転手の負担軽減につながることから、社会資本整備審議会(国交相の諮問機関)の部会で整備促進策を検討することにした。
具体的には、SAやパーキングエリア(PA)、給油所などと同様に、中継拠点を高速道路の付属施設と位置付け、高速を降りずに利用できるようにすることなどを検討する。併せて、SA、PAでドライバーが車中泊や休憩をしやすくなるよう駐車マスの増設や、シャワー施設の拡充なども推進する考えだ。
出典:時事通信社
2020年08月16日
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