99.5%を再資源化 コカ・コーラ中期環境目標
日本コカ・コーラと地域のボトラー12社などで作る「コカ・コーラシステム」は、商品の製造工程から販売、リサイクルに至る一連の事業プロセスを見直すことで、企業活動全体で生じる環境負荷を削減する中期環境目標を策定した。事業プロセス全体を「エネルギー」「容器」「水」「廃棄物」の4部門にカテゴリー分けし、エネルギー分野では2015年時点で二酸化炭素(CO2)排出総量の約30%削減を掲げるなど、各カテゴリーで削減目標を明示。全体の見直しにより相乗効果を生み出すことを目指している。
世界のコカ・コーラシステムでも、環境に対する事業指針を策定しており、日本での中期目標はこの一環。
エネルギー部門では、エネルギー消費の50%以上を占める自動販売機について、11年度以降に設置される販売機をすべてノンフロン機とするほか、飲料の製造過程で使用される燃料を、従来の重油よりもCO2排出量の少ない天然ガスに転換する。また、物流では配送ルート見直に加え、低燃費車両の導入を促進。各事業所も、クールビズの推進などにより、電気使用量の抑制に努める。
こうした取り組みを合わせ、2004年時点で、200万トン近かったCO2排出総量を、15年までに約30%(約60万トン)削減できると試算。削減量約60万トンは東京ドーム約1万6000個分の広さの森林が、1年間に吸収するCO2の量に相当する。
一方、容器部門では、09年に導入されたミネラルウオーター「い・ろ・は・す」などで採用されている軽量ペットボトルを、炭酸飲料の容器にも用いるなど使用用途を拡大。ペットボトルからペットボトルを作り出す技術についても効率性を高める。
水の分野では、国内の全29工場で、使用する水源状況を継続してチェックし、過度の水使用などを未然に防止する。廃棄物分野では、廃棄物の8割を占めるコーヒーかすの燃料化や、茶がらの飼料化などで再利用を進め、29工場で再資源化率99.5%以上にまで高める。
2011年02月09日 産経ニュース
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