東京都、差押え新兵器投入で税収UP
東京都は、平成24年度の都税決算見込額を発表した。
平成24年度の都税収入は1,006億円で、平成23年度より2.4%増収となった。東日本大震災後の復興需要等を背景に国内需要が堅調に推移したことによるもので、増収は5年ぶりだという。
徴収率は、平成23年度の97.0%から97.3%と、0.3ポイント上昇した。徴収率の上昇は二年連続。滞納繰越額は、前年度の326億円から、252億円(地方法人特別税を含め257億円)に圧縮となった。
徴収率について、具体的にみると、個人都民税を除く一般分では98.5%で、過去最高を更新した。東京都によると、早期解決を目指した進行管理及び早期着手、早期処分等、収入を意識した行動の徹底を行ったほか、捜索321件、差押え25,874件を積極的に実施するなどしたという。また、「ミラーズロック」と呼ばれる装置を導入したことも、徴収率のアップにつながったとしている。
「ミラーズロック」は、主税局江東都税事務所が考案した、自動車差押えを実行する際に使用する装置で、車のドアミラーに装着して使用する。従来の差押え手段である「タイヤロック」では、高層マンションなどの立体駐車場で装着できないなどの問題があったが、作業に場所を取らず、軽量であることから、容易に装着することが可能であるという。
装置の重量は300gで、タイヤロックの3kgに比べて軽く、製作にかかる経費も、タイヤロックが15,000円であったのに対し、3,300円と安価であることから、導入コストも削減することが可能となっている。自動車への装着も、タイヤロックの場合、作業員3人で10分で行っていたものが、ミラーズロックでは、2人の作業員が2分程度で行うことができる構造となっている。
江東都税事務所の滞納事案では、ミラーズロック導入後の一年間に15件、84万4,800円の納付があったという。
ミラーズロックは、平成24年3月に東京都内の全都税事務所に10セットずつ導入されており、千葉県、静岡県、島根県など全国の12団体でも導入が実施された。
・参考リンク
東京都 平成24年度 都税収入決算見込額について
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KEIKAKU/2013/07/70n7v300.htm
ミラーズロック
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2013/02/DATA/20n2k202.pdf
2013年08月30日
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