外国人留学生採用のミスマッチを解消するには
○はじめに
株式会社フューチャー・デザイン・ラボは、2013年2月4日、
外国人留学生に特化した就職マッチングメディア、
「Dragon Gate(ドラゴンゲート)」をオープンした。
より多くの外国人留学生が日本企業へ就職することを通して、
民間企業のグローバル化が一層発展することを目指すとしたもので、
留学生からの相談に対しては、無料で対応するという。
○外国人留学生に特化した求人とは
また、同サイト内で求人広告掲載を行った企業は、自社に
エントリーをした学生に関して、ウェブサービスを通じて、
学生自身が書いた自己PRシート、専門スタッフによる所感
(出身国での卒業高校、大学、職歴等の要素も含め、学生の指向、
特性、能力など、総合的な評価)、学生本人の自己紹介動画を閲覧
することができるという。
同社のねらいは、就職を希望する外国人留学生と、外国人留学生を
採用したい企業との間の、需要と供給のミスマッチ解消であるという。
同社によると、留学生の多くは、有名企業以外のエントリー先を
探そうとしても「優良企業をどうやって探せばいいかわからない」
というポイントでつまずき、なかなか前に進めないために、
結果として一部の企業へ極端な集中が起きており、加えて自己PR
や小論文での表現力に関しても課題を抱えているという。
この結果、アジア進出を進めている企業の多くが、採用募集を
行なっても思い通りに母集団形成ができない、応募があっても
その学生に対して適正な評価を下すことができない、などの課題を
抱えることに繋がっている。
○外国人労働者の減少と高度外国人材
厚生労働省が1月に発表した「外国人雇用状況」によると、
平成24年10月末現在の国内における外国人労働者の数は、
682,450人で、前年同期比3,796人、0.6%の減少となった。
国籍別では、中国が最も多く296,388人(外国人労働者全体43.4%)。
次いで、ブラジル101,891人(同14.9%)、フィリピン72,867(10.7%)。
在留資格別では、「専門的・技術的分野」の労働者が124,259人で、
前年同期比3,371人、2.8%の増加。一方、定住者や日本人の配偶者
を持つ人など「身分に基づく在留資格」は308,689人で、前年同期比
10,933人、3.4%の減少となっている。
また、厚生労働省では、高度な技術や専門的な知識を持った外国人を
「高度外国人材」と位置づけ、活用したい企業と、日本企業に就職
したい留学生が参加する、
「高度外国人材の日本企業就職促進プロジェクト」を実施しており、
優秀な外国人を採用したい企業に対して、情報提供などを行っている。
株式会社ディスコキャリアリサーチが、2011年に全国の主要企業に
対して行った調査によると、外国人留学生を採用した企業のうち、
「採用する目的」について、最も多かった回答は、
「優秀な人材を確保するため(理系で80.6%)」だったが、
「日本人社員への影響も含めた社内活性化のため(理系で36%)」
との回答も目立つなど、外国人採用に対して、企業側が多角的な戦略
を持ってのぞんでいるという結果となっている。
参考リンク
http://dragongate.jpn.com/
2013年02月07日
最適な税理士が見つかる!
T-SHIEN税理士マッチング
依頼したい税理士業務と希望金額を入力し、匿名で全国の税理士事務所から見積を集めることができるシステムです。送られてきた見積の中から、最適な税理士を選ぶことができます。