国内のトイレタリー市場、1兆7千億円に

矢野経済研究所は、国内のトイレタリー市場について、

調査を実施し、結果を発表した。

この調査は、2012年4月から8月までの期間に、

トイレタリー製品メーカー及び関連企業に対して、

面談、電話、メールなどを利用して実施された。

同調査におけるトイレタリー市場とは、

主として日用雑貨ルートを通じて販売される製品を指し、

「衣料関連（衣料用合成洗剤、柔軟仕上剤等12品目）」

「ホームケア関連（台所用洗剤、ラッピングフィルム、

芳香・消臭剤、殺虫剤等18品目）」

「フェイス・ボディケア関連（ボディシャンプー、入浴剤等10品目）」

「オーラルケア関連（歯磨、歯ブラシ等6品目）」

「サニタリー関連（トイレットペーパー、ティッシュペーパー、

ベビー用紙おむつ等１２品目）」5分野計58品目を対象として、

メーカー出荷金額ベースにて算出した。

2011年度のトイレタリー総市場（メーカー出荷金額ベース）は、

前年度比100.7%の1兆7,633億2,000万円となった。

同研究所では、各メーカーの付加価値製品への取り組みが功を奏し、

微増推移となったとみている。

また、今後のトイレタリー市場の傾向として予測されるのが、

日本のトイレタリーメーカーの海外市場への積極展開だという。

日本のトイレタリー市場は、全体で見ると、少子高齢化の進展や

人口減少という社会環境の変化から、大きな成長は望めないため、

アジアを始めとした海外市場の需要を取り込むことが、

今後の事業拡大へ向けた必須条件となっていくものと

同研究所では予測している。

参考リンク

http://www.yano.co.jp/

2012年08月31日