「味オンチ」の損失、年間130万円に
高橋酒造株式会社は、学習院女子大学日本文化学科・
環境教育センター品川明教授の監修のもと、
「食を楽しむ力」を測るための「味わい力」テストを、
株式会社味香り戦略研究所とともに開発した。
「味わい力」とは、「食への意識」、「味覚感度」、
「食に関する表現力」、「食の知識」、「食の経験」の
5つの指標を総合的に判定した、先天的・動物学的な五味の認識力
(いわゆる味覚力)とは異なる、後天的な「食を楽しむ能力」。
2012年6月に福岡在住の30~40代の主婦111名を対象に
「味わい力」テストを実施した結果、「味わい力」保有者は、
34%(38名)、対して「味わい力」の低い「現代型味オンチ」は、
66%(73名)という結果となったという。
さらに、同時に実施したアンケート調査により、「味わい力」テストの
上位20位と下位20位の妻の夫の年収を比較したところ、
「味わい力」の高い妻の夫の平均年収は527万円、
「現代型味オンチ」の妻の夫の平均年収は395万円で、
平均年収に130万円の差があるという結果となった。
また、「味わい力」の高い妻の家庭の方が、
お互いの誕生日や結婚記念日を覚えており、
かつ、積極的にお祝いをしているという。
「味わい力」のある妻の方が、夫婦間でコミュニケーションを
良く取ることが影響している可能性もあるという。
「現代型味オンチ」を改善する方法として、食育の専門家である
品川教授は、「“味わい力”は、外食時にどのような食材が
使われているか、どのような味付けがされているかを意識すること、
また毎日の食事の中で、料理と飲み物の組み合わせを考えるなど、
日常的に、食に対する意識を高めることで改善できる」と
コメントしている。
参考リンク
http://www.hakutake.co.jp/
2012年08月06日
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