東大、親子の遺伝子継承の仕組み発見
東京大学は、人間の親から子への多様な遺伝子を伝える仕組みを
コーディネートする遺伝子を発見したと発表した。
減数分裂期のDNA組換え、染色体構造変化、DNA複製という
異なる3つのプロセスを連係させて制御する因子
(=「リエゾン因子」)の存在について、世界で初となる発見だという。
同じ両親から生まれる兄弟姉妹でも個性は異なっており、
その原因の一つが、親から子に遺伝子が継承される際に、
両親のDNAをつなぎ替え、新しい情報を持つDNAが生じるしくみ
「遺伝的組換え」であるとされている。
遺伝的組換えは、生殖細胞で行われる「減数分裂」の際に、
DNAが切断され、つなぎ替えされる現象。
DNAは「生命の設計図」であることから、その設計図を切り貼りする
大変危険な過程を経て、人間は子孫を残していると言えるという。
遺伝的組換えの異常は、ダウン症や不妊症などの疾患を
引き起こすことから、この過程を正確に実行することが重要であるが、
遺伝的組換えの過程は非常に複雑で、統合的に制御するしくみは、
これまでよくわかっていなかったという。
今回の発見により、減数分裂期のDNA組換え異常で引き起こされる
不妊症やダウン症などの治療や診断に生かされることが期待される。
参考リンク
http://www.u-tokyo.ac.jp/index_j.html
2012年07月30日
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