東大、「てんかん」の原因を解明
東京大学・大学院薬学系研究科の小山隆太助教と池谷裕二准教授らは、
「てんかん」を発症する原因について、幼少時の発熱けいれんが
原因であることが分かったと発表した。
ラットによる実験では、幼若時に熱性けいれんを生じたラットは
成長後にてんかんを発症し、さらに、その原因が
「未熟な海馬に発作が生じると神経回路の発達が障害され、
この異常が成人まで残る」ことであると突き止めたという。
実際に、薬を使って海馬の発達障害を防ぐことで、
てんかんを予防することができることも分かった。
てんかん(癲癇)は、もっとも患者数の多い神経疾患の一つであり、
世界的に成人の1%に生じると言われている。
なかでも、側頭葉てんかんは、とくに頻発するタイプで、
難治性てんかんの大半はこの型になるという。
側頭葉てんかん患者は、子供の頃に、風邪やインフルエンザで
けいれん発作(熱性けいれん)を経験しているが、
「側頭葉てんかんが熱性けいれんの後遺症である」という因果関係、
および、その仕組は、患者数が多いにもかかわらず、
いまだに証明されていなかった。
この成果は、英国科学誌「ネイチャー・メディシン」オンラインに、
現地時間2012年7月15日付けで掲載された。
参考リンク
http://www.u-tokyo.ac.jp/index_j.html
2012年07月18日

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