広告関連中小企業の倒産、過去最悪
株式会社帝国データバンクは、2012年の広告関連業者の
倒産件数を発表した。
同社によると、2008年9月のリーマン・ショックに伴う
市況低迷をきっかけに、広告業界では倒産が大幅に増加したが、
翌年の2009年にピークを迎えた後、その後は減少傾向で推移しており、
上場する大手広告会社3社の直近の決算はいずれも増収増益・
黒字転換となったほか、在京キー局の2012年3月期の業績も堅調であるという。
だが一方で、SNSやスマートホン、電子書籍などの登場・台頭により、
広告業界における経営環境はめまぐるしく変化、
特に中小規模の業者においては不安定な経営を余儀なくされており、
倒産動向に及ぼす影響も懸念されるという。
2012年の広告関連業者の倒産件数は、6月までで119件。
前年同期比21.4%増で、過去最悪だった2009年の水準に
迫る勢いとなった。負債総額は同29.6%減の71億9900万円と減少し、
小規模倒産が急増している。
2012年1~6月に倒産した広告代理業者は、前年同期比40.5%増の
52件だったが、その負債総額は同44.4%の大幅減。
特に広告代理業者において、小規模倒産の増加が目立つという。
また、2012年は負債額10億円以上の倒産は発生せず、
「5000万円以上1億円未満」の倒産の構成比が増加するなど、
大手と中小で二極化が顕著となったほか、
2010年以降、業歴20年以上の企業の倒産で構成比が上昇しており、
比較的業歴の長い企業の倒産が目立った。
※データは全て株式会社帝国データバンク調べ
参考リンク
http://www.tdb.co.jp/index.html
2012年07月10日

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