5月の百貨店売上高、3ヶ月ぶりマイナス
日本百貨店協会は、2012年5月度の全国の百貨店売上高を発表した。
調査対象となった全国の百貨店86社249店の5月の売上高総額は、
約4,734億円で、3ヶ月ぶりにマイナスとなった。
5月は、ゴールデンウィーク期間中の雨天や中旬の気温低下など、
不安定な天候が集客に影響したことに加え、休日日数が前年に比べて
2日減少(経験値による売上寄与度-3%~4%)したことなどが
主な要因となって、前年実績を僅かに下回る結果となったという。
一方、高級時計、宝飾品、輸入特選雑貨等の高額商材
(美・宝・貴:+3.4%)は引き続き好調に推移したほか、
大震災以降定着しつつある「絆消費」を背景に、子供の日や母の日など
プライベートギフトも活況で、上記外的要因を除けば足元の商況に
大きな基調変化は見られなかった。
その他具体的な売上要因としては、昨年震災後の復興需要で
大きく伸ばした反動から、仙台地区(-3.5%)が13か月ぶりに
前年割れとなったこと、百貨店の新店を含む話題施設の相次ぐ開業で、
全国的な注目を集めた東京地区(+2.1%)は引き続き
好調に推移したこと、着実な回復傾向を示す訪日外国人は、
中国本土や台湾からの来店が増加し、売上・客数共に
顕著な伸び(売上:+72.1%、客数:+144.0%)を示したこと、
などが報告されている。
参考リンク
http://www.depart.or.jp/
2012年06月20日
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