大規模オフィスビル、都心回帰の傾向
森トラスト株式会社は、2011年12月時点における東京23区内の
延床面積10,000m2以上の大規模オフィスビルの供給動向を発表した。
同社によると、大規模オフィスビルの供給量は、
2012年まで一時的に増加するものの、
翌年以降は著しく減少する見込みだという。
2011年の供給量は124万m2で、2007年以来四年ぶりに
過去20年の平均を上回ったが、
2013年から2014年にかけては過去平均を大幅に下回り、
特に、都心3区(千代田区、中央区、港区)以外での供給量が、
年間10万m2以下の水準まで落ち込むとみられる。
ただし、都心3区に限っては、2012年から2015年の供給割合が
7割強まで上昇する見通しだという。
地区別でも、「大手町・丸の内・有楽町」「八重洲・日本橋・京橋」など
立地優位性の高い東京駅周辺での供給が増加しており、
全体に占める割合も3割強まで上昇している。
同社では、東日本大震災以降、企業の防災意識が
大きく向上したことにより、企業のオフィスニーズにも
変化が生じていると見ている。
リーマン・ショック以降の賃貸オフィス市場では
コスト削減を目的とする移転が大勢を占めていたが、
震災後は多少コスト高となっても安全性に優れたビルを
選択する傾向が強まっているという。
また同社では、災害時においても事業継続可能なビルを求める企業が
増加したことにより、法定基準以上の耐震性能や非常用電源を有し、
災害時でも一定の機能を維持できる新築・築浅の大規模ビルに対する
需要は、中長期的に堅調に推移する可能性が高いと見ている。
参考リンク
http://www.mori-trust.co.jp/
2012年05月02日
最適な税理士が見つかる!
T-SHIEN税理士マッチング
依頼したい税理士業務と希望金額を入力し、匿名で全国の税理士事務所から見積を集めることができるシステムです。送られてきた見積の中から、最適な税理士を選ぶことができます。