東北の倒産、2月は36%減の29件 平成で最少
民間調査会社の東京商工リサーチ東北支社が3日まとめた2月の東北6県の企業倒産状況によると、倒産件数は前年同月比36%減の29件だった。2カ月連続で前年を下回り、2月単月では元号が平成になった1989年以降で最も少なかった。負債総額は同28%減の76億5100万円。
県別では、宮城県で16件と1件増えた以外は前年同月と同数か減少した。山形県は調査開始以来初めて0件だった。マンション分譲のセレーノ(仙台市)が32億円の負債を抱えて破産手続きの開始決定を受けたのが最大の倒産だった。
政府の金融支援策の効果で倒産は抑制されているが、資金需要が高まる年度末に向けて増加に転じる可能性がある。
2011年03月04日 日本経済新聞
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